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ゲーム会社で正社員を目指す道は、新卒だけじゃない


ゲーム業界で正社員になるには、新卒で入るしかないよね?



実は未経験で入ったアルバイトや契約社員から正社員登用されるケースはかなりあるょ



なんで!?専門的だし、アルバイトから昇格できるとはあんまり思えないけど…



ゲーム業界はちょと特殊な状況にあるんだょ
今回はそれを説明するねぇ
近年、ゲーム市場は急速に拡大しており、開発規模も年々大きくなっています。新しいプラットフォームや技術の登場により、プロジェクトの複雑さも増しており、常に人手不足の状態が続いています。
とはいえ、企業としては「未経験者をいきなり正社員として雇用する」のはリスクが高く、慎重にならざるを得ません。正社員として採用すると、教育コストや人件費がかかるだけでなく、ミスマッチが起きた場合の修正が難しくなるからです。
そこで、まずはアルバイトとして採用し、現場での適性や成長を見ながら登用を検討するという流れが増えてきています。



企業側はリスクを抑えつつ、実際に働く姿を見て判断できるから、
合理的な選択とも言えるねぇ
さらに、法律上の観点からもアルバイト採用には一定の制約があります。
日本では、一定期間以上アルバイトを継続して雇用すると、無期雇用(契約期間の定めなし)に切り替える必要があるというルールがあります。
つまり、企業はアルバイトを長期的に雇う場合、将来的に正社員登用する可能性を見越して採用しているケースが多いのです。
そのため、アルバイトであっても教育や育成に力を入れている企業が増えています。
実際に、現場で社員と同じような業務を任されたり、スキルアップの機会が与えられたりすることも珍しくありません。
この記事では、どのような募集に応募することで正社員登用を目指せるのかを、ゲーム業界人である筆者が解説します!
アルバイトから正社員を目指す


今の会社では、契約社員時代よくバイトの人と仲良くしていましたが、バイトから正社員に昇格している人は多く、実は成功率が高いルートです。ただ、バイトとして転職するというのは心理的なハードルも高いと思うので、万人にお勧めできないルートでもあります。
ただし、アルバイトとして転職する場合、何点か注意事項があります。
アルバイトとして転職する上での注意事項
「デバッグ業務」は避けて!
プランナーとして転職するのであれば、アルバイトの業務内容はしっかり確認した方が良いです。
私の周囲でアルバイトから社員に昇格しているのは、「ゲームの企画、開発業務」を行なっていたアルバイトの方で、「デバッグ業務」を主として行なっていた場合は、一時的な雇用となる場合が多かったです。
デバッグとは?
ゲーム開発におけるデバッグ業務とは、ゲームの中で起こる不具合(バグ)を見つけて報告し、修正するための作業です。
ゲームはプログラムや映像、音など多くの要素で構成されているため、開発中には「キャラクターが壁をすり抜ける」「音楽が途中で止まる」「ステージが始まらない」など、さまざまな問題が発生します。
デバッグ業務では、開発チームから渡されたリストに記載された通りにゲームプレイし、問題がないかをチェックします。
バグを見つけたらその状況や再現方法を記録して、開発チームに報告します。
開発チームの修正後に再度確認して問題が解決しているかをチェックします。
「ゲームテスター」や「デバッガー」や「チェッカー」と呼ばれることが多いです。
この記事では「デバッガー」と表記します。
長期的な雇用につながりにくい理由はシンプルで、「この人がいないとプロジェクトが回らない」というポジションになりづらいためです。
デバッグ業務はゲーム開発において欠かせない工程ではありますが、業務内容としてはプロジェクトの中心からやや離れた位置にあります。通常、デバッグ期間と呼ばれる限られた期間だけプロジェクトに合流し、指示された内容に従ってバグを探す作業を行います。デバッグ期間が終了すると、また別のプロジェクトのデバッグ期間に参加するという流れになります。
プロのデバッガーとして長く活躍している人もいれば、そのジャンルのゲームをほとんどプレイしたことがない人もデバッグ業務に携わることがあります。つまり、デバッガーのスキルや経験には大きなばらつきがあるため、開発チームは誰が来ても一定の品質で作業できるように、詳細なチェックリストやマニュアルを用意します。結果として、業務内容が「誰でもできる」ものになりがちで、個人の能力や専門性が評価されにくい構造になっているのです。
開発チームとの距離が近いポジションを狙おう
開発メンバーと長期間に渡り直接やり取りする業務、もしくは開発チーム内のアルバイト募集であれば、ゲームプランナーとしての正社員登用の可能性はかなり上がります。
開発チームに距離が近いアルバイト
- QA(品質保証)
デバッガーに近いですが、それより広い範囲を担います。テスト項目の作成、バグの分類、再現性の検証はもちろん、品質向上に向けて独自のチェックリストを用いてゲームを審査し、改善提案も行います。
バグ報告だけでなく、開発チームと直接やり取りして「なぜこの仕様なのか」「どう直すべきか」を共有する場面も多く、より密接なコミュニケーションを行います。
- スクリプト入力・データ入力
ゲーム内のイベントやセリフ、アイテム情報などを専用ツールに入力します。
プランナーやシナリオライターと連携して、仕様通りに反映されているか確認しながら作業します。
専用ツールの使い方を覚えると、強力な人材になります。
- ローカライズ
日本のゲームを海外で販売する際には、「ローカライズ対応」という重要な工程が発生します。
翻訳されたテキストのチェックはもちろん、文化的・倫理的なNG表現への対応もかなり発生します。たとえば、日本では問題ない描写でも、海外では宗教・人種・ジェンダーなどの観点から不適切とされることがあります。
こうした表現を修正する際には、ゲームの雰囲気やストーリーを壊さないように、慎重な調整が求められます。
各国のレーティング審査機関(ESRB、PEGIなど)によるチェックも避けて通れません。暴力表現、性的描写などが含まれている場合、審査基準に適合させるためにコンテンツの修正や削除が必要になることもあります。
開発チームとしてのアルバイト募集
- プランナー
ゲームの仕様書作成補助、アイデア出し、データ入力、バランス調整のサポートなど
求められるスキル:ExcelやGoogleスプレッドシートの操作、論理的思考、ゲームへの理解
- シナリオライター
仕事内容:セリフやイベント文の作成、世界観設定の補助、テキストの校正など
求められるスキル:文章力、構成力、ジャンルへの理解(ファンタジー、SFなど)
- ゲームバランス調整
ゲームバランスの調整など、実際のプレイヤーでないとわからないような微調整を行います。
実際に開発しているゲームのプレイヤーであることが重視されることが多いです。
- メインコンテンツ量産
私の周りでは、ゲーム業界でアルバイトから正社員に登用された人や、他社へ転職して正社員になった人の多くが、メインコンテンツの量産業務に関わっていた経験を持っていました。
どんなゲームにもメインコンテンツは膨大な量が必要になります。たとえば、音楽ゲームなら譜面、アクションゲームならステージ、RPGならキャラクターやシナリオなどがそれにあたります。
このようなコンテンツは、開発初期に設計された後、量産フェーズに入ると一気に人手が必要になります。限られた開発期間の中で、クオリティを保ちつつ大量に制作する必要があるため、アルバイトや外部スタッフを積極的に採用する傾向があります。
そしてこのフェーズこそが、アルバイトでも開発チームの一員として実務経験を積める貴重なチャンスなのです。
- キャラクター設定作成業務
スマホゲームやソーシャルゲームでは、数十〜数百体のキャラクターが登場することも珍しくありません。それぞれのキャラクターに対して、ストーリー背景、セリフ、スキル性能、ボイスなどを設定する必要があります。
この業務では、世界観の理解力や文章力、バランス感覚が求められますが、マニュアルやテンプレートが整備されていることも多く、アルバイトでも十分に対応可能です。
特に、シナリオやキャラ設定が得意な人にとっては、やりがいのあるポジションです。
- アクションゲームのステージ作成業務
2Dスクロール型のアクションゲームなどでは、ステージ構成がプランナー主導で量産できるようなツールや仕組みが整っていることがあります。
地形の配置、敵の出現タイミング、ギミックの設置などを担当するこの業務は、アルバイトでもツールの使い方を覚えればすぐに戦力となり、ステージ制作の一部を任されることがあります。
- 音楽ゲームの譜面作成業務
音楽ゲームでは、楽曲に合わせてノーツ(音符)を配置する「譜面制作」がゲームの核となります。
譜面制作ツールが整っている現場では、アルバイトでも制作に関われることがあります。
リズム感や音楽的センスが求められるため、音楽好きな人には特に向いているポジションです。



こーゆーメインコンテンツの量産業務は、
プレイヤーが直接触れる部分の制作に関わるからかなり重宝されるょ
未経験からゲーム業界に転職する場合ハードルは高くなりますが、こうした業務経験があると「経験者枠」として応募できるようになります。
これは、転職活動において非常に強い武器になります。
正社員登用制度ありと記載のある募集を選ぼう
「正社員登用制度あり」と明記されている募集を選ぶことも重要です。
この記載があるからといって確実に正社員登用されるとは限りませんが、この記載がない場合正社員登用される可能性はかなり減ります!
運営タイトルやシリーズもののタイトルがお勧め
スポット的なアルバイトでは、どうしてもプロジェクト終了とともに契約も終了してしまうことが多いです。
逆に、スマホゲームなどの運営タイトルは、サービス終了まではアルバイトを続けることができると考えられます。シリーズもののタイトルも、開発が終了してもすぐに次の開発が始まり、そのシリーズ開発経験のある人材が重宝されます。
採用後もアルバイトから正社員登用を目指すなら、現場の「空気」を見極めよう


実際にアルバイトとして採用された後は、その職場が本当に正社員登用を視野に入れているかどうかを注意深く観察することが大切です。
求人に「正社員登用あり」と書かれていても、それが実際に機能しているかは職場によって大きく異なります。
チェックポイント!
1 アルバイト向けの研修制度が整っているか
2 過去にアルバイトから正社員になった人がいるか
3 周囲のアルバイトスタッフがどれくらいの期間勤務しているか
4 アルバイトにも責任ある業務が任されているか
5 社員との距離感やコミュニケーションの頻度
私が以前勤めていた会社では、「正社員登用あり」と明記されていたにもかかわらず、実際に正社員まで昇格した人はほとんどいませんでした。
一方、現在の職場では、アルバイトから5〜7年ほどで正社員に登用されるケースが多いです。
この違いは、現場の雰囲気や業務の割り振り方を比較すると明らかです。
アルバイトを将来的に社員として育てる意志がある企業では、アルバイトにも社員と同じような業務を任せたり、幅広い業務に挑戦させたりする傾向があります。
また、将来的なキャリアパスを意識して、プランナーとしての成長を促すような指導やフィードバックが行われることもあります。(当然、やる気のないアルバイトは社員登用はされませんが、そのようなアルバイトでもいかに社員を目指させるかに力を入れていました。)
一方で、正社員登用を前提としていない企業では、アルバイトの席がチームから離れた場所に配置されていたり、業務内容が限定的で、指示された作業だけを淡々とこなすような環境になりがちです。
社員との交流も少なく、業務上の壁を感じながら働くことが多くなります。管理職の方と話しても、将来のキャリアについての話はほとんど出ません。
終わりに


最後にお伝えしたいのは、どんなポジションであっても「自分の役割を超えて貢献する姿勢」が何より重要だということです。
指示されたことだけを淡々とこなすのではなく、「もっとこうすれば良くなるのでは?」という視点を持ち、積極的に提案や改善を行う姿勢が、周囲からの信頼につながります。
その積み重ねによって、あなたの存在がチームにとって欠かせないものとなり、自然と「この人がいないと困る」と思われるようになります。



言い方は良くないかもだけど
会社を自分に“依存”させちゃえばいんだょ
自分がチームにとって必要な存在になることは、正社員登用への大きな一歩です。
会社側が「辞められると困る」と感じるようになれば、あなたに対して正社員としての道を提案してくる可能性は高まりますよ!



ちゃんと募集を見た上で、入った後も様子を見てダメだと思ったら見切りをつけるのが大事だね



バイトだけでも、ゲーム業界の経験があれば正社員目指せるから、それがおすすめだょ
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